前著「行動分析学マネジメント」が、おかげさまで3年経っても版を重ねるロングセラーとなったため、姉妹本として舞田が新たに書かせていただいたものです。
本格的な内容を分かりやすく紹介することに努めた前著に対し、こちらは更に分かりやすさを出すために内容をある程度ポイントに絞り、そのぶん事例をじっくり書き込みました。
前書きより
人はなぜ、ある行動をするのか。あるいは、しないのか。
建前や理屈では、してはいけないと知っていることでも、人はやってしまうことがあります。逆に、すべきと分かっていることでも、どうしてもしないことがあります。その理由が分かれば、人は変われるはずです。自分を変えることも、誰かを変えてあげることもできるはずです。
「人は、変われる」。それが、行動分析学の根底にある哲学です。
人の行動を決定づける原理は、実は「強化」「消去」「弱化」の3つしかありません。このたった3つの原理で、人のすべての行動は、分析し、予測し、制御することができるのです。
行動分析学は、実践のための心理学であると言っても過言ではありません。実際、行動分析学は、その名称が全面に出ていなくとも、組織の活性化からうつ病の治療まで、さらには子どもの教育からペットのしつけに至まで、実に幅広い分野で使われています。・・(中略)
シンプルだけれど奥が深い。
行動分析学は、「生きること」そのもののようです。
目次より
行動分析学の基礎を学ぶ
- 行動の心理学
- 強化、消去、弱化
- 60秒ルール
- 連続強化と部分強化
- シェイピング
- チェイニング
- ABC分析
- 自己強化
(事例1) 覇気のない部下を活性化するには?
- 挨拶をしない理由
- 目線を上げない理由
- 発言しない理由
- ゆっくり仕事をする理由
- 行動変革フレームワーク
(事例2) 組織の閉塞感を打破するには?
- 働きがいが無い理由
- 新しいアイデアが出ない理由
- お互いに協力しない理由
- 会社を辞める理由
- 「できない理由」を言う人への対策
- 新しいアイデアを出すために
- お互いに協力するために
(事例3) リーダーを育てる
- 悲観的な発言をする理由
- 目標を低く抑える理由
- 決断しない理由
- 部下を褒めない理由
- 上司を批判する理由
- 悲観的な発言を減らす
- バースト
- 変革者の工夫
- 悲観的発言から楽観的発言へ
- 低い目標を持つことを損にする
- 部下を褒める課長を、部長が褒める
- 強化の好循環
Client:
Category: Books
Date: 2012